「だから」という言葉が出てしまう場面は否定的な話をする時が多い
誰かと話している時に、理由を説明したり、もう一度同じことを繰り返して言ったりする時に「だから」という接続詞を使います。
これは日常生活でよく使う言葉ですし、これ自体に問題があるわけではありません。
しかし、この「だから」はどちらかというと、話し言葉で砕けた感じを与えることが多いです。
実際に注意して「だから」という接続詞を使う場面を考えてみると、上司や先輩などの目上の方から「だから、これはこうしろって言っただろ」などと、どちらかというと問題点を指摘されるケースで良く使われることが多いことに気付くはずです。
同じように、友だちや家族でも「だから、そうじゃないって」といった感じで、やはり相手を否定する場面で使うことが多いです。
このように、「だから」という言葉が出てしまう場面は相手に対して指摘したり否定したりと、全体的にマイナスなイメージがあるのです。
こうしたことから、上司などの目上の方に「だから」を使うのはNGです。
敬語を使って話すべき人については、他の言い方をしないと失礼に当たります。
相手の言っていることや自分がすでに説明したことについて、より深い説明をしたり反復したりする時の良い表現を探してみましょう。
「だから」の適切な言い換え方とは?
「だから」の代わりに、どんな言い方をすると、目上の方にも失礼がないのでしょうか?
よく使われている同じような意味での接続詞としては、「なので」というものがあります。
たしかに、「なので」は前の内容を受けて、それを詳しく説明したり話を発展させたりする時に使われます。
しかしこれはあくまでも話し言葉で、文法的に言うと間違った使い方です。
文法上は助動詞という分類に入り、動詞にくっついた形で用いるべきもので、接続詞として使うのは誤用となります。
こうしたことを考えると、一番自然に意味を伝え、かつ失礼のない言い方としては接続詞を用いるのではなく「○○ですので、」といった表現をすることができです。
こちらの方が柔らかい言い方となって、同じ内容を伝えるとしても、相手に不快な印象を与えることはありません。
もう一つの言い換え表現としては、「ですから」を使うことができるでしょう。
より丁寧で書き言葉としても使える接続詞ですので、相手に敬意を示しながら話を展開していけます。
ただし、多少硬い表現に聞こえることもありますので、相手との関係性によっては二人の間に距離を作ってしまうこともあります。
その状況や相手によって、「○○ですので、」のようなソフトな言い方にするか、「ですから」という少し硬めにするかを選びましょう。