弔事の花贈りのマナー
花を贈る時期
故人に対しては、通夜と告別式が行われ、通夜は故人に成仏を祈る時で、告別式は故人との別れを告げる場所です。
日本では、仏教以外にもキリスト教などもあり、本来のやり方とは違いますが、キリスト教なども通夜に当たる前夜祭を行います。
通夜と告別式が同じ場所で行われるときは、通夜に花を届けます。
通夜の開始2時間前ぐらいに、その場所に届くようにすると良いでしょう。
通夜と告別式が別の会場で行われるときは、告別式に花を届けます。
こちらの場合も開式2時間前ぐらいに届くようにすると良いでしょう。
会場によっては、業者が花を届けるので、参列者などが花を事前に届けることができない場所もあり、花贈りをするときは、別料金を取られる会場もあります。
キリスト教式であれば、前夜祭か告別式の時に届くようにすれば良く、こちらも2時間前ぐらいまで届くよう手配すると良いでしょう。
もしも葬儀前に花を届けたいとなると、これは枕花と呼ばれており、ご遺体の枕元に備える花です。
また、葬式の時に、棺桶に入れる花を、参列者がそれぞれで持ち込めることもあります。
しかし、基本は参列者は花は持っていかないようにするのがマナーです。
贈る花について
葬儀や葬儀前に贈る花は、基本はアレジメントにします。
これは、遺族の方に花のラッピングをほどく手間を省く意味もあり、手間をかけないようにします。
葬儀後の初七日や49日にも花を贈ることはできますが、初七日までは遺族は忙しいので、その時期まではアレジメントを贈るのが良いでしょう。
花に名札を付けると仰々しくなるので、一言添えたいならば、メッセージカードを一緒に送ります。
お花を通夜や告別式に贈るときは、担当の葬儀会社に連絡し、手配してもらうようにします。
まずは葬儀が行われる会場に連絡し、担当葬儀社と連絡先を教えてもらいます。
その後葬儀社に連絡し、喪家名と日程を言い、お花を注文します。
お花を贈るときは、参列者や遺族で相談し、誰がどれぐらいの花を贈るか決めていきます。
一人で贈る花を決めると、祭壇の周りで一カ所だけバランスが崩れるなどのことがあり、花以外に果物など、お供え物とのバランスも考えます。
葬儀での花は通常は白を基調にしますが、花屋によってはバラをいれるところもあります。
ただし遺族にとっては、バラを入れるのを嫌う人もいるので、確実にするならバラは使わないように頼んでおくと良いでしょう。
どのような花を贈ればよいかわからないときは、葬儀社に聞いてみると良いでしょう。
葬儀社を通じて花を頼んだときは、通夜や告別式の当日、参列したときに精算します。
お花は、相場として7千円から1万5千円ぐらいの範囲であり、贈る花の値段も、葬儀社に確認すると良いでしょう。
葬儀会場のスペースによっては、すでに花の注文が多くあると、すでに受付を終了していることもあります。