一周忌
故人をご供養するための行事
仏教やキリスト教など様々な宗教が存在していますが、日本では亡くなった後にも定期的に法要を行うのが一般的です。
亡くなってから一年後はどの宗教でも法要が行われますが、仏教の場合は一周忌として行われるものです。
一周忌法要には親族はもちろんですが、故人と親しかった方も参列することができます。
仕事の関係者が参列することも可能ですが、遺族から招待された人が対象になります。
参考:http://www.best-manner.com/manner/sougi/1-shuki_manner.html
一周忌法要に参列する人
一周忌法要は基本的には招待制で行われます。
事前準備として会場や日程が決まったら、親族を含めて故人の友人や会社関係者などに一周忌法要のご案内を送付します。
故人の交友関係が広かった場合は、会場の関係などもあるためどこまで招待するべきか迷うものです。
一年前の葬儀に参列していただいた方の名簿を確認しながら、故人と親交が深かった方を選んで招待することになります。
「一周忌法要に参列したいからぜひ招待して欲しい」と催促してくる方もいるようですが、基本的には親族と故人が本当に親しくしていた方を優先して招待するものなので、会場の都合でどうしても入りきらないと判断できる場合は丁寧にお断りさせていただくものです。
そこをどうしても参列させて欲しいとお願いするのはマナー違反と言えます。
ご招待を受けた場合は、余程の事情がない限りは出席で回答するのがマナーです。
一周忌法要の不祝儀
一周忌法要に参列する場合は、不祝儀をお渡しすることになります。
不祝儀は葬儀で香典として渡すものだと捉えてください。
一周忌法要を執り行うためにかかる費用を参列者で出し合うという意味でお渡しすることになります。
基本的には僧侶の読経などが終了した後にはお斎と呼ばれる会食が行われます。
故人を偲びながら参列者でお食事をいただく会になりますが、当然ながらここでもお金がかかっています。
また、帰り際には引き出物として折り詰めが手渡されるのが一般的です。
これらの分を考慮してお金を不祝儀袋に用意しておく必要があります。
不祝儀の目安としては、親族は1万円以上で知人は5千円から1万円になります。
不祝儀を入れるのし袋には御仏前または御供物料と表書きをします。
一周忌法要の服装
一周忌法要では基本的に略式喪服を着用するのが一般的です。
僧侶の読経が終了したら、普段着に着替えてから会食をする方も多いです。
一周忌は亡くなってから一年目という節目の年でもあるため、略式であっても喪服を着用するのが正しいマナーといえます。
一周忌を終えた後の法要については、基本的に親族のみで執り行われる場合が多く、親しい知人も参列することはほとんどありません。
そのため服装も黒っぽい地味な服であれば喪服を着用する必要はないと言われています。