キリスト教葬儀のマナー
細かい順序で葬儀が行われる
キリスト教葬儀のマナーについてですが、キリスト教葬儀は、葬儀の段取りを正確に理解することが重要となります。
葬儀の流れについてですが、まずは「入堂聖歌」が行われるようになっています。
入堂聖歌の際は、「起立している」ことがマナーとなりますので、このような対応を誤ってしまわないように注意してください。
日本であれば「ご規律ください」といった掛け声がありますが、キリスト教葬儀では、掛け声がなくいきなり葬儀が進行することが多いのです。
入堂聖歌を終えた後、「開式の辞」となります。
キリスト教葬儀では、神父が棺に聖水を注ぐことで、献香するという流れになっています。
また、これだけで開式の辞が終わるわけではなく、他にも開式の辞を述べる、葬儀の解祭を告げるという流れになっているので、周りの動きを良く見て、座るべきか起立しているべきかを判断したほうが良いです。
近年では、葬儀に参加する人の数が昔に比べて多い傾向にあるので、「着席を許可する」という事例も存在します。
ですが、厳粛な場では中々着席の許可することがない・・・ことを理解しておき、一度起立したのであれば、中々座ることはできないことを理解しておきましょう。
次に、「葬儀のミサ」が行われます。
言葉の典礼、感謝の典礼と呼ばれる対応を神父が行うという内容になっているので、その際には、「聖書の朗読、説教が行われる」ことを理解しておき、しっかりと朗読、説教を聞くようにしたほうが良いです。
今まで、キリスト教葬儀を経験したことがないという人の中には、声を出して近くの人とコミュニケーションをとる人もいます。
ですが、その際には注意されることもあるので、声を出して近くの人と話したいという場合は、なるべく声を潜ませてしゃべったほうが良いでしょう。
献花のマナー
キリスト教葬儀の献花のマナーについてですが、献花には以下のようなマナーが存在します。
まず、祭壇へと進み、係の人から「両手で花を受け取る」ようにします。
その際に、花が右手側にくるようにしたほうが良いです。
その後、遺影に一礼してから、祭壇に対して献花を行うようにします。
また、この時は「花の根元が祭壇側にくるように置く」というマナーが存在しますので、誤って奥に花を置くようなミスをしないよう注意したほうが良いです。
そして、祭壇に対して献花を終えた後は、遺族、神父に対して一礼し、席に戻るようにすると問題なく献花を終えられます。
献花そのものには時間制限が存在しませんが、葬儀の参列者が多い場合は、急いで終わらせることも大事です。
このように周りに対して配慮をし、手順を守って献花されるだけでも、遺族の印象が良い状態で献花を終えられます。