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福島県の結婚式の伝統やしきたり

福島県の結納と披露宴について

福島県の結納では、他の地方とちょっと違う風習があります。
それは、結納の儀を実際にする時に親しい近所の人が同席するということです。
通常結納は、新郎新婦とその家族、仲人くらいのものです。
しかし福島県では近所の方が仲人のような形で参加して、正しく結納が執り行われたかどうかを見守るといった習慣があるのです。

披露宴についても、福島県ならではの習慣があります。
それは、披露宴の乾杯の際に親族がみんなの前で歌を披露するというものです。
他の地方でも結婚式や披露宴で歌を歌うことはありますが、福島県の場合は「祝謡」とよばれるもので伝統的に行われています。
特に福島県の南部でこの習慣が強く、今でも地元の人の結婚式では歌われることが多いです。

披露宴の席次や祝儀について

福島県は地元の人たちとの結びつきが強いので、たくさんの人がゲストとして招待される傾向にあります。
その中には、主賓や仕事関係の人、友人、親族だけでなく、近所の方々も含まれます。
というのも、福島県では隣組と言われていた町内における関係性が強く、親族とも近いような付き合いをしているからです。
そのため披露宴では近所の方にも新郎新婦を紹介するという意味合いから、招待の枠が広げられているわけです。

こうしたことから、披露宴の席次でも、家族、親族、友人といった枠の他に近所の方が含まれるわけです。
どのくらいの人数になるかによって、その関係性を考えながら席次を考えて行く必要があります。

このように、福島県の披露宴は規模が大きくなる傾向があります。
また華やかな時となるように、披露宴では最高級の料理やお酒をふるまうというのが礼儀となっています。
それだけに、結婚式関連の費用はかなりのものとなります。

そこで、ご祝儀も高めの傾向があります。
特に決まった相場というのはありませんが、親族なのか友人なのか、近所の人なのかによって関係性を考えて包みます。
披露宴の費用が高額になるおとが多いため、新郎新婦の両親が費用を援助するケースも多々見られます。

福島県独特のしきたりは?

引き出物に独特のしきたり、風習があります。
3つの異なるものを渡す習慣があって、1つは新郎新婦が自由に決めることができます。
2つ目は口取りで、3つ目は地元のお菓子や和菓子となっており、これら3つをセットにして引き出物として渡すことになります。

また、福島県では二次会が必ずと言って良いほど行われます。
しかも、内輪だけのパーティーというよりも、結構大きめの二次会となることが多いです。
地方に行くと、地元の公民館を借りたり敷地の大きな自宅で、たくさんの人が集まってお酒を飲んだりします。
夜遅くまで食べたり飲んだりしてにぎやかに行われます。