弔辞
自分の立場を考えた内容に
葬儀では参列している方を代表して弔辞を行う場合があります。
弔辞とは故人に対して捧げる弔いの言葉で、別れの挨拶として扱われるものです。
故人と親しい間柄だった方に遺族から依頼するケースが多いです。
仕事で深いお付き合いがあった方、プライベートで仲の良かった方などに弔辞を依頼する場合がありますので、ビジネスマンは弔辞を読み上げる機会が多いでしょう。
せっかく依頼していただいたのですから、無下に断るようなことがあってはマナー違反です。
謹んでお受けさせてもらい、故人に対して最後となる別れの挨拶を行ってください。
参考:http://sougi.bestnet.ne.jp/aisatsu/?id=a_f
弔辞の文面について
初めて弔辞を担当することになった方は、どんな事を話すべきか困ってしまう方も多いです。
普段は話し言葉として使わないような硬い言葉にする必要もありません。
基本的には故人に対していつも通り話しかけているつもりの言葉使いで問題ありません。
弔辞は葬儀に参列している方やご遺族に対して話すものではなく、あくまでも故人に対して話すものであることを忘れないでください。
仮に自分の部下が亡くなった場合に弔辞を読み上げる際には、いつもの呼び方や話し方と同じでも良いのです。
話す内容については、故人の人柄がわかるようなエピソードや遺族も知らないようなエピソードを話す方が多いです。
中には悲しみに包まれているような葬儀の席でも、故人の楽しい思い出が盛り込まれた弔辞のおかげで少し和やかな雰囲気になる事もあります。
故人が生前どのような人柄だったのかによって弔辞の内容も異なるものですが、あまりにもマイナスイメージが強い内容は避けてください。
例えば友人代表として弔辞を読み上げた際に、故人が過去に浮気をしていた事実を暴露してしまうような内容は避けてください。
場を和ませようとして良かれと思った内容であっても、故人を冒涜していると受け取り兼ねない場合は止めておきましょう。
特に注意したいのは忌み言葉が入らないようにすることです。
あまり縁起が良くないと思われるような言葉を弔辞で読み上げるのはマナー違反となります。
葬儀の席で忌み言葉とされるのは、度々とか重ねてといった不幸が繰り返し起こることを連想させる言葉を使わないようにしてください。
実際に原稿を作って読み返してみて、忌み言葉とされている言葉が含まれていないかを確認してみましょう。
弔辞は長すぎても短すぎてもいけませんが、丁度良い長さは3分間くらいを目安にしてください。
早口で何を言っているのかわからないようなスピードで読み上げるのではなく、できるだけゆっくりと感情を込めて話すことが大切です。
親交の深かった故人に対して弔辞を読み上げるのは本当に辛くて悲しいものですが、最後まで責任を持ってしっかり対応してください。